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大自然はいつも100点満点

 自然農法と一般的な農法には、大きな違いがあります。つまり、目に見えないものに基づいて行われるのが自然農法で、目に見えるものに基づいて出来たのが一般的な農法です。目に見えないものとは、大自然の摂理であり、宇宙の意志であり、神の律法です。それを何と呼んでもいいですが、そういうルールに沿う所には、悪化作用というものが存在しません。全てが完璧なプロセスの一部なのです。

 ひとつの例を挙げます。一般的な農法から自然農法に切り替えた初期の頃は、害虫や病気が発生して、作物がうまく育たない事があります。重症だと無収穫のまま全滅する事も少なくありません。世間の人々はこの状況を見て、悪化作用だと言うかもしれませんが、自然農法の世界では浄化作用なのです。重症のナスはこんな風には思いません。「今年は、どうせ大きくなれないから、最初から枯れてしまおう。どうせ、よく実ってひとつか2つ実を生らすのがやっとだから、頑張ったって仕様が無い。どうせ立派にはなれないのだから、今年はさっさとあきらめよう。」

 どうですか?あなたも何かの事にぶつかった時、こんな風に思った事は無いですか?大自然はいつも重要な事を教えてくれています。重症のナスは、どんな状況にあろうとも、その与えられた環境の中で、それを受け入れ、経験し、学び、成長を続けるだけです。ただそれだけです。良いも悪いもありません。未来を心配したり、始めからやる気をなくしたりもしないのです。大自然は、その状況の中で必ず100点満点を出してきます。

 人間も、このような考えで生きている人には、悪化作用などはありません。いい事も、悪い事も、起こってくる事は全て神様からのギフトであり、楽観でも悲観でもなく、そこにはただ感謝があるだけです。そうやって、生きる人には必ず道が開けます。

 自然農法は人を育ててくれます。必ず正しいところへ案内してくれるのです。自然農法の農場では、作物が育っている事以上に重要な事は、人が育っているという事です。もし、自然農法に関心があるならば、大自然に真剣に向き合い、心を開いて学ぼうとしてみて下さい。求めない人には大自然は教えてはくれません。心を開いて大自然の摂理に従えば、目に見えない世界のルールが見えてきます。意識を変えれば、世界の見え方が変わり、完璧で驚きに満ち溢れた大自然の素晴らしさに、ただただ敬意を捧げるでしょう。


                                     橋本 進


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