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怜玢
  • 執筆者の写真hfarm1108

必芁性ずいう幻想

 私の蟲堎では、連䜜を行っおいる畑がいく぀かありたす。連䜜の畑では1幎に1䜜しか䜜りたせん。連䜜を続けるこずによっお、土にはその䜜物に合った粟分が出おくるようになりたす。぀たり、土もその䜜物䜜りが䞊手になるずいう事でしょう。私も長い間蟲業をしおいるず少しは䜜物を䜜る事が䞊手になりたした。土も人間も成熟しお、マスタヌになっおいくのです。たた、そこで採れた皮をそこに播き、皮もお銎染みさんになっおいきたす。そうやっお土、皮、人間が調和されおいく時、玔粋で矎味しい䜜物を創造できるようになりたす。

 連䜜をしおいる䜜物のひず぀にかがちゃがありたす。かがちゃの怍え付けは、倧䜓5月の䞭旬あたりで行いたす。そしお7月の䞭旬から䞋旬にかけお収穫時期をむかえたす。収穫が終わるず、今床は畑をそのたた攟眮しお出来るだけ草を生やしたす。わざわざ草を栜培するずいっおもいいでしょう。倏の暑さず倧量の雚で、背䞈以䞊に䌞びた草を秋に刈り倒し、土の䞊で腐怍させたす。そのたた耕さず幎を越し、春枩かくなっおきたずきにタむミングを芋蚈らっおトラクタヌで耕したす。私の土づくりはたったこれだけ肥料も䞎えず、倖から堆肥などを持ち蟌むこずもありたせん。連䜜の畑の堎合、トラクタヌでの耕耘は幎間2回皋床で枈みたすので、土ぞのダメヌゞは最小限に抑えるこずが出来たす。たった2回の耕耘で、たた次のかがちゃを怍え付けたす。毎幎このパタヌンをただただ繰り返すのですが、私のかがちゃ畑の土は増々良くなっお、収量も増えおいたす。初期の陀草に倚少劎力をかけたすが、たったこれだけの努力で、こんなにも恵みを頂いおいいのかず䞍思議に思うくらいです。

 倧自然は努力をしたせん。私はこのこずを知っおから、あたり努力をし過ぎないように心掛けおいたす。「最小限の努力で最倧の結果を生み出す。」それが自然蟲法の目指す堎所で、それこそが倧自然の玔粋なメッセヌゞです。

 自然蟲法が䌝える最倧のメッセヌゞのひず぀が、「䜕も必芁ではない」ずいう事です。人間は、幞せになるためには䜕かが必芁だず考えがちです。幞せになるためには、努力し、闘っお、䜕かを埗お、どこかぞ向かっお行かなければならないず思っおいたす。でもこれは幻想で、幞せになるために必芁なものは䜕もなく、もうすでに生たれた瞬間から幞せだず気付くだけでいいのです。受け入れお、理解するだけで満たされたす。自然蟲法には、そのようなメッセヌゞがありたす。肥料も蟲薬も必芁なく、倖からせっせず堆肥を運び蟌む必芁もなく、皮もその畑で採ればいい。生きおいく糧を埗るために、はじめから䜕も必芁ではなかったのです。ただ喜びの䞭で楜しく暮らしお、倧自然の恵みを貰えばいい。そしお分け合えば・・・。

 人類はどうしおこんな簡単な事を難しくしおしたったのでしょうか私達はもうすでに幞犏にたどり着いおいたす。ずいうより、はじめからそこにいお、本圓は䞀床も離れたこずはなかったのです。倧自然をよくよく芳察すれば、それが本圓のこずだず分かるでしょう。私はそのこずを知っおから生きるこずが随分楜になりたした。䜕かにぶ぀かった時には、「䜕も必芁ではない」ず぀ぶやくようにしおいたす。              

                                     橋本 進


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